大人になって、自由に、そして力強く飛び回る「とんぼ」にも、目立たない子ども時代(ヤゴの季節)がありました。“屋子(=ヤゴ)”は水の中で岩陰に隠れじっとしていることも多く、一見して何をしているかわかりません。しかし、そんな彼らはとても感性が鋭く、よくよく周囲の大人の言葉や環境をよく観察していたりします。そんな彼らが健康的に成長するためには、静かで穏やかな清流・守られた環境と時間が不可欠です。
グローバル化が進み、多様な価値観が見受けられるようになった一方で、混沌とした情報も日々受けとることができる現代社会です。気をつけなくては、そんな子どもたちが大流に流されてしまうことは簡単なことです。
私たちとんぼ塾は「寺子屋活動」をしております。学習支援は勿論ですがそれだけにとどまらず、子どもたちとその子どもたちに関わる大人たちにとっての安心できる地域の居場所であることを第一とします。そうして、その中でご家庭を支え、子どもたちの心を育み、子どもたちの将来を共に楽しみにとしています。
子どもたちとは、地域でできる自然活動や農業体験に加え、ボランティアや食事と様々な体験を共有することも大切にしております。良い「言葉」と地域・自然との「関係」の内に子どもたちを育んでいくお手伝いができたら幸いです。